日本財団 図書館


 

?@ 一般専用サービス

ー般専用サービスは、電話・ファクシミリ通信、銀行オンライン、航空座席予約システム、流通業のPOSシステム等のデータ伝送、放送業のラジオ放送中継等に利用される。1995年9月末現在の回線利用数は約103万回線であるが、最近の景気の低迷や高速デジタル伝送サービスの伸展の影響もあって、伸び率は鈍化の方向にある。そうした中で符号品目としての9,600b/s回線の伸びは大きく、また同品目の約8割を絞める50b/s回線は警備業等の簡易遠隔制御システムの需要が根強いこともあって、着実な伸びを示している。

?A 高速・超高速デジタル伝送サービス

高速デジタル伝送サービスは、データ伝送と電話を統合した利用、LAN相互間の高速データ伝送、広帯域を必要とするテレビ会議等の企業情報通信ネットワークの回線等として利用される。同伝送サービスは、高品質、割安料金、高速・大容量伝送が可能である上、数度にわたる料金値下げ、大口割引制度の導入などにより、急速に利用が拡大している。事実、1995年9月末現在の総回線数は、約5.2万回線(対前年同期比96.3%増)に達している。NTTでは、LAN間接続、スーパーコンピュータの遠隔利用などのニーズに応えるため、1993年からこれまでの最高6Mb/sに加え新たに150Mb/sの超高速デジタル伝送サービスの提供を開始してる。こうした伝送サービスは、ATM-LANによるLAN間接続、企業内WAN構築にも威力を発揮する。

?B デジタルデータ伝送サービス

デジタルデータ伝送サービスには、パッケト交換サービス、回線交換サービスおよびフレームリレーサービスがある。このサービスは、これまでの電話網が主として電話向けのアナログ通信用に構築されていたのに対し、デジタルデータ通信の利用を前提に実用化された交換サービスである。したがって、当初から高い伝送品質、多様な通信速度、短い接続時間、低い遠近格差などの特徴をもたせている。

このうち、回線交換サービスは比較的長電文・高密度のデータ通信に適したサービスで、1994年9月時点での利用回線数は約5,800回線であるが、ここ数年来減少傾向にある。この理由としては、類似サービスであるISDNサービスへの利用にシフトしていることがあげられる。

一方、パッケト交換サービスは、比較的短電文・低密度のデータ通信に適するとともに、異速度間通信・同報通信などの特徴をもっている。1994年9月時点での利用回

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION